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オタクが同級生に恋をして、最終的に土下座をした話。 ~第3章 エンヴィースリップ~

どうもこんにちは、エセアムロです。ツイッターの140文字という制限に囚われず、本来に自分が使いたかったワードをダラダラと付け足しながら書くことが出来るブログというメディアに、開設して三日ながらかなりハマっております。まあそれでやっていることと言えば、愚かな自分の過去の回想なんですけど。このままだと私小説を載せる黒歴史ブログと何一つ変わらないので、そろそろ趣味とかそういうことについての記事もちょくちょく書いていこうかと。いや、本来の目的はそっちでしょ。

 

ということで、『オタクが同級生に恋をして、最終的に土下座をした話。』の3回目ですね。

前回読んでない人は下記のリンクからどうぞ。

eseamuro.hatenablog.com

 

無駄なところで変に拘ってしまう自分の悪癖で、今回も適当にサブタイトル的なものを付けました。いや、マジで初回にこれをやってしまったことに後悔しかないんですが、今更修正するのも悪癖故に気持ち悪いので続けていきます。ますます私小説やなろう系のラノベみてぇだな…

第3章は『エンヴィースリップ』としました。こういうタイトルの小説、普通に本屋に置いてそうだよね、『ゴールデンスランバー』みたいな。まあ読んだこと無いですけど。

 

元ネタはVシネマ『ゴースト RE:BIRTH 仮面ライダースペクター』より。2015年10月から2016年9月までテレビ朝日系列で放送されていた『仮面ライダーゴースト』のスピンオフ作品ですね。劇中で仮面ライダーシンスペクターが使った必殺技の一つの『エンヴィースラップ』に掛けてみました。 神話やサブカル的な話題に造詣が深い人ならピンとくるかもしれませんが、「エンヴィー(envy)=嫉妬」はカトリックにおける「七つの大罪」のうちの一つ。残り六つの罪には「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憤怒」、「怠惰」、「傲慢」がありますね。スぺクターではキャラクターが背負う『罪』と『七つの大罪』を掛けてるワケです。「嫉妬」は「jealousy」で、「羨望」が「envy」だろ!や「羨望」と「嫉妬」は全然違うぞ!、と文句と石を僕に投げつけたい読者様もいるでしょうが、知りません。東映に文句言ってください。しかも、このサブタイトルは当然、これから書く話とリンクさせて付けたんですけど、その意味では「嫉妬」が正しいんですよね。

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↑ちなみにエンヴィースラップは簡潔に言えば棒でぶん殴る技です。画像のまんまです。平成二期のこれまでのVシネマの中でも1,2を争うほどの出来だからゴースト好きでもそうじゃなくても観ようね。

 

はい。面倒くさくなってきたので本題の『オタクが同級生に恋をして、最終的に土下座をした話。』にさっさと突入したいと思います。ちゃんと実話ですからね。

 

 

 

エセアムロくんがKさんとのLINE交換に正解し、我が世の春の到来を感じたところから今回は始まります。学校、Twitter、LINE、三つの環境でのKさんとのコミュニケーション手段を手にした僕は無敵だ、そう感じていました。付き合ってないのに大袈裟ですけど、それくらい嬉しかったのです。

ある日、Twitterでやり取りをする中で中学時代の話題になり、Kさんはかつてはロングヘアーだったことが判明します。加えて、高校一年生時代にはセミロングであったことを。僕自身は髪型に特に好みはなく、坊主とかリーゼントとかよっぽど常識外れなことをされなければ、想い人がどうであろうと気にしにません。実際その話を聞いた時も「昔は髪が長かったのか、なんにせよ宇宙一可愛かったんだろうな、すきだ…」とか考えてました。宇宙一ってとてもスケールがデカい形容詞なのに、付けた途端に一気にショボく聞こえますね。

そうしてかつてのKさんの姿を妄想しニヤニヤしてると、僕のLINEに通知が。嬉々としてLINEを起動します、しかしKさんから「写真を送信しました」の表示。一体なんだろう、何であろうと関係ない、早くKさんと会話がしたい、とトーク画面を開くと―中学時代と高校一年生時代のKさんのプリクラと普通の写真が!!!!

中学時代のプリクラは女友達数人とのもの、高校一年生時代の写真は映画館の通路で女友達とのツーショットとプリクラで、計3枚。

「いやいやいやいやいやいや何が起きたんだどうしてKさんの昔の写真が俺のスマホに??????しかもなんだこれ可愛すぎるとかいうレベルじゃねぇぞ一緒に写ってる友達がかわいそうだよ一年戦争ア・バオア・クー決戦のモビルスーツ隊の中にダブルオークアンタ混じってるみたいなものだよすきだすきだ…Kさん好きだ…」

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↑イメージ用のクソコラです。僕はジオンの曲線主体のMSよりも連邦の直線主体のカッチリしたデザインの方が好きです。あとOOじゃケルディムが一番なので。

エセアムロくんは歓喜と困惑が混ざった感情でLINEを見た瞬間にとりあえず立ち上がったと思います。即保存はしましたけど。

そして写真に気を取られていて気づきませんでしたが、普通の文字でのメッセージも届いてました。

「これが昔の写真ね、どう?印象違う?」

みたいな感じでしたね。いやいやいやいや。頼んでもないのにいきなり僕が喉から手が出るほど欲しかったKさんの写真が飛んでくるんですよ。「1000万円を振り込ませてください!」みたいな迷惑メールが現実になったみたいでした。そんな簡単に自分の写真をくれるとかありえねぇ…Kさんお前もしかして…そんなワケねぇよな~~~、はぁ、すき。みたいに布団でジタバタ喜んでました。本当Kさんって罪なオンナだわ。童貞オタク特有の反応ですね。今も挨拶されるとその子を好きになっちゃうくらいには単純な思考回路してます。

とりえあず、無難な返信をしてその日は終わりです。Twitterなら絶対に写真なんて送ってこれなかったでしょうし、LINEがこの世に存在しててよかったと心から思いました。

 

Kさんを好きになって二週間ほどでしょうか、今まで気にもしなかったある存在を僕は意識します。それは野球部のFくん(仮名)です。君付けなんてしたことないですけど、都合上以下もFくんと呼ぶことにします。彼の存在が僕の人生を左右するなんて当時は思ってませんでした。

彼はKさんとは一年時に同じクラスでした。二年でクラス替えが行われて、引き続き二年生に同じクラスに組み込まれたというワケです。クラスには野球部のメンバーは他には居らず、他の元クラスメートともそこまで仲良くなかったからでしょうか、よくKさんに話しかけるのです。彼は例に漏れず、勿論クラスカーストの上位に君臨するタイプの野球部員でした、が眼鏡をかけていて、他の””野球部員””ほどの横暴さやオラオラアピールが控えめだったため、クラスの男女共に彼への好感度は高かったのです。そして彼も男子だから、女子だから、という区別で人に話しかけることはなく『友達』という認識で様々な人間に話しかけていたのでしょう、そのためFくんにとってKさんは「元クラスメートだから話しやすい””友達””の一人」程度の認識だったでしょうが、そんなことをこじらせクソオタクの僕はついぞ知らず、僕は彼を敵対視し始めました。そう―『嫉妬』の感情が僕の中に生まれました。

基本的に女子は別の生物、特にKさんは神にも近しい存在と感じていたエセアムロ少年はKさんにはもちろんさん付け、敬語こそ使わずとも丁寧な言葉遣いを心がけていました。最初に比べてかなり話すようになりましたが、壁が完全になくなったとは言えませんでした。むしろ僕が神聖な存在として壁を形成してるくらい。しかし、Fくんはもちろん持前の性格とフランクさで男女の壁を感じさせることなく気さくに話しかけます、Kさんを一人のクラスメート、一人の友達として。それが僕には憎くて妬ましくて羨ましくて悔しくて辛くてたまりませんでした。

二人の会話を見るたびに胸を何か黒いものが渦巻いていきます。鼓動は早まり、額には汗が浮かび上がり、息が途端に苦しくなります。冗談抜きに心臓を掴まれるってこういう気分なんだろうと思いました。ずっと見ていたいKさんなのに、Fくんと話してるその姿だけは見たくありませんでした。僕は唇を噛み、拳を握りしめて、その会話が途切れることだけを願っていました。彼の登場によって僕の見ていた楽園がよどみ始めたと言っても過言ではありません。毎秒毎分毎時間、どうすればFくんを社会的に殺して、学校から追い出せるだろうとか考えてました。無論、そんな考えも度胸もなく実行されることなんてありませんでしたが。それほど辛かったってことです。 

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↑『Re:ゼロから始める異世界生活』のこの心臓に黒い手が伸びる演出、結構怖かったんですけど、『仮面ライダー555』のオルフェノクのアレに比べれば全然ですね。未だにトラウマですもん。まあオルフェノクのコレは完全に殺害の演出なんですけど。

 

僕とは違い、完全に打ち解けたFくんとKさんの会話を見るたびにある一つの憶測が僕の中に生まれました、そう―「FくんとKさんは付き合ってるのではないか?」です。

自分より一年多くクラスメートとして過ごしてきたのですから、打ち解けてるのは今見れば当たり前でしたが、「男女が話してる=カップル」というゆでたまご先生のキン肉マン理論もビックリなトンデモ理論を信じてるこじらせオタクの自分からすれば、この状況は大変キツいものでした。加えて、「Fくんは人柄もよい、顔だって悪くない」「Kさんは言うまでもなく可愛く、暗くない」「一年間クラスを共にしてきた」という事実が追い打ちをかけてきます、トリプル役満、麻雀を知らないので、自分流に例えるとするならば『ロックマンエグゼ』シリーズのプログラムアドバンスを叩きこまれた感じでした。

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↑『ロックマンエグゼ5』より。この100人斬りイベントのイライラを共有できる人が現実に居ないのが辛い。必須とされる操作が単純故にミスが起き、最初からやり直しのループにハマるとゲームボーイをついついブン投げそうになりました。

 

 自分がKさんと釣り合うなんて最初から思ってませんでした。他人を知ると、自分が見えてきます。自分が誇れるものと言えばしゃべりの上手さでしょうか、18年の人生(当時は15年)でいろんな人にそれを言われてきましたが、まだ完全に打ち解けてない現状ではそれがフルに活かすことはできません、運動はからっきしダメ、顔もよくない、勉強は比較的出来ましたが、それも魅力にはなりません。何よりも『オタク』、この3文字が重い十字架にも足枷にもなっていました。オタクは趣味ではなく種族、この呪縛から逃れることはできません。オタクであることを隠そうともしましたが、テレビも見ないし、音楽はアニソンしかわかりません。この自分とFくんとの対比が更に僕を苦しめます。

前述のとおり、 自分がKさんと釣り合うなんて最初から思っていません、でももちろんKさんと付き合いたいって感情はありました。見飽きた制服じゃなく、私服で、買い物をしたり、映画を見たり、デジタルなやり取りじゃなく、本当に二人だけの時間を過ごしたい、この願望を叶えるのが最終到達点なのは言うまでもありません。だが、もし、仮に、本当に、KさんとFくんの二人が付き合っていたら、と不安で不安で不安で僕はどうにかなりそうでした。絶対に成就しない想いを秘めたまま、Kさんと「クラスメート」のまま関わり、Fくんと楽しそうにする様を見せつけられるのかと。仮に僕がFくんを社会的に殺したとして、それはKさんにとって幸せを引き裂かれること、僕はKさんの笑顔を奪いたくありません。あの笑顔に惹かれて今のこの想いがあるんですから。FくんにKさんを独占されているわけではなかったので、以前のようなやり取りは続いていました。Kさんとの会話で幸せを感じる一方、彼女の心は自分は見てくれてはいないのだろう、と虚しさを覚え、二つの感情の板挟みになり、僕の心はすり減っていきました。そうしてある悪夢を見ました。立て続けに二つ。今でも脳裏に焼き付いてこれら二つは一生忘れられる気がしません。

 

一つ目は、僕が下校をする夢です。

 

『舞台は学校。友達は部活をしているし、僕は自宅の方向も違うので、一人自転車を漕いで帰ります。リアルとまんま同じです。そこで僕は校門を出てフェンス越しにグラウンドの横の車道を通ることになります。割とイメージし易いのではないでしょうか。グラウンドをふと見ると野球部の面々が練習のためにせわしなく動いています。そこにはもちろんFくんが居たのですが、衝撃だったのは次です。マネージャーとしてKさんも居ました。KさんはFくんに歩み寄りドリンクを渡しました。完全にカップルのそれですね、実際はKさんはマネージャーではありません。そして、急に二人は抱き合い、こちらを二人して見つめてくるのです。ただただじーっと。愛を見せつけるかのように。』これで一つ目の夢は終わりです。

 

二つ目の夢の話をします。

『それは教室が舞台でした。勿論、僕もKさんもFくんも通っている学校の自クラスです。そこで僕とKさんは話をしていました。しかし、急にKさんが会話をやめてどこかへ立ち去ろうとするのです、夢の中の僕は彼女の手を掴んで引き止めました。リアルでは彼女に触れることすらできませんでしたが。しかし、Kさんは僕の手を振りほどいてさらにどこかへ行こうとします、今度を肩を掴んで僕はKさんを制止しようとします。Kさんが嫌がってることも無視して「待って待って待てよ待てよ」と僕は迫ります、そこに現れたのがFくんです。僕をブン殴ってKさんから引き離します。僕は教室の床へ倒れこみます。我に返って、夢の中の僕は立ち上がろうとしました。するとクラスメート全員が円を作って僕を包囲し、嫌悪の目を向けているのです。夢の中の僕は立ち上がることが出来ませんでした。Kさんを見ると、彼女はFくんの後ろに隠れ、ひっそりを僕を冷たい目で見ているのです。そしてFくんが僕に一言「もうKに近寄るんじゃないぞ、気持ち悪い」と告げました。』

そして夢は終わりました。

 

人の深層心理って本当に不思議ですね。見たいと思ったモノは見せてくれないのに、見たくない、逃げたい、と思ってるモノは何十倍のプレッシャーと共に夢になって具象化するんですから。二つ目の夢は本当にそれでした。僕が抱いているあらゆる劣等感が増幅されて僕自身にダメージを与えるんですよ。目覚めた時にあくびのそれではない涙が頬を濡らしたことを今でも覚えています。今こうやってかつて見た映像を文字に起こしてみて思いましたが、本当にフィクションみたいに完璧な構成されてて辛くなります。もう少し非現実的な要素を増やしてくれていたら、楽だったかもしれないのに。

こうしてFくんの登場によって芽生えた嫉妬の感情、これによって僕の毎日は一変しました―

 

 

 

『オタクが同級生に恋をして、最終的に土下座をした話。 ~第3章 エンヴィースリップ~』如何でしたでしょうか。芽生えた嫉妬とそれに関わるアレコレを思い出しながらキーボードを叩いてると、ジョーク的な要素も減り、本当にオタクの醜い部分だけが出てしまいました。読者様的にはこれで大丈夫なんですかね。改めて読み返してもなんか私小説的な雰囲気が消えなくて恥ずかしい。限りなくリアルをそのまま伝えていきたいんですけど、分割しながら書くとなると物語っぽくなるのは仕方ないのかな。芸能人の自伝とか読んだことないんですけど、そんな感じなのかな。

とりあえず、今回はこんな感じで〆たいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。感想ご意見お待ちしております、ではまた次回。